白内障手術について

白内障手術について

【白内障手術の流れ】

白内障手術は安全に手術を行うためにしっかりと術前に検査して全身の状態を把握する必要があります。

また白内障手術時には全身麻酔が必要になるため、麻酔のリスクを把握するためにも術前の検査が必要となります。

手術が終わってからも術後の合併症(網膜剥離、緑内障、後発白内障など)の経過観察が必要になります。

受診される飼い主さんには一連の流れをご理解いただければと思います。

①診察予約

当院の診察は予約制となっております。事前にお電話にてご予約を承ります。

②眼科診察

まずは眼科検査によって白内障の診断を行います。白内障の病期や眼圧上昇などの合併症の有無、手術の適応となるかの検査を行います。

一般眼科検査

視力検査

涙液量検査

眼圧検査

細隙灯検査

フルオレセイン染色試験

眼超音波検査

眼底検査

隅角検査)

③術前検査

眼科検査の結果で白内障手術の適応であり、手術を希望される場合に麻酔前の術前検査を実施します。この際に糖尿病などの白内障を引き起こす基礎疾患の有無や麻酔のリスクに関係する心疾患の有無を判定します。

血液検査

心電図検査

血圧検査

胸部レントゲン検査

④網膜電位図検査

白内障手術を実施する前に必要になる検査です。光に対する網膜の反応を検査することで白内障手術後に視覚が回復することが見込まれるかを判定する検査です。通常鎮静処置が必要となります。

一般的には術前別日に実施しますが、状況に応じて手術当日に実施することもあります。

⑤手術予定日の相談決定

ご家族と相談して手術予定日を決定していきます。この際に手術入院時の注意点や術前投薬の説明をさせていただきます。

⑤術前投薬

白内障手術時には事前の投薬(内服及び点眼)が必要になります。

⑥全身麻酔下にて白内障手術

当日は12時間の絶食状態で来院していただきます。お預かり後に全身麻酔をかけて白内障手術を実施します。

20207月以降の当面の間は眼科獣医師2名、麻酔管理獣医師1名、動物看護師2名の体制で手術にあたります。

⑦術後入院

白内障手術後は手術に起因する炎症の発生や一時的な高眼圧症がみられます。緑内障や網膜剥離などの合併症管理のために入院期間が必要となります。

⑧術後管理

退院後は自宅での点眼薬と内服薬の投与が必要になります。

この間は自傷防止のためのエリザベスカラーの装着が必須です。

⑨経過観察

病院の指示に従って定期的な術後の検査が必要になります。術後の合併症の発生などを検査していきます。

【白内障手術の費用について】

費用は網膜電位図検査を実施するタイミングや目の状態、選択する手術の術式にもよって異なりますが、一般的な白内障手術では麻酔費用や手術、入院費、術後管理などの各費用が必要となります。以下は手術時にかかる費用の目安です。

片目白内障手術 目安35万円から45万円

両目同時白内障手術 目安50万円から60万円

これらとは別途術前の診察や検査、薬代に費用がかかります。

【白内障手術のタイミング】

20207月以降は2か月ごとに白内障手術日を設定しています。

上述のように白内障手術前には詳細な検査や綿密な相談が必要となります。出来る限り早めのご相談をお願い致します。 

11月の臨時休診のお知らせ

11月1日(金)    犬猫:通常診療   鳥類:休診11月4日(月)     犬猫:午後休診   鳥類:休診11月9日(土)     犬猫

緑内障手術

03

June

2020

当院で対応している手術は以下の術式になります。①視覚回復の可能性がある緑内障眼☆チューブシャント手術 眼内と眼外を連結する専用チューブを設置

白内障手術

03

June

2020

【白内障手術の流れ】白内障手術は安全に手術を行うためにしっかりと術前に検査して全身の状態を把握する必要があります。また白内障手術時には全身麻

11月の高度眼科手術の日程について

11月18日(月)当日は午後の犬猫診療は臨時休診となります。白内障手術や緑内障手術などの高度眼科手術が対象となります。手術を希望される場合に

10月の臨時休診のお知らせ

10月12日(土)  全科休診10月14日(月)  犬猫:午後休診   鳥類:休診上記の日程は臨時休診となっています。ご迷惑をおかけしますが